- 圧縮機(コンプレッサー)Compressor
- 冷媒ガスを圧縮して高温・高圧にし、冷凍サイクルを回す心臓部。室外機に収められ、故障すると冷えない・止まる・異音の原因になる。交換は大がかりな修理に分類される。
- 冷凍サイクルRefrigeration cycle
- 冷媒が「圧縮 → 凝縮 → 膨張 → 蒸発」を繰り返して熱を運ぶ仕組み。エアコンの冷暖房はこの循環で成り立ち、故障診断は各工程の圧力と温度を測ることから始まる。
- 冷媒(フロン)Refrigerant
- 熱を運ぶために配管内を循環する物質。R410A・R32・R22 などの種類がある。使って減るものではなく、不足していれば漏洩している。業務用機器の冷媒はフロン排出抑制法の管理対象。
- 高圧・低圧High side / Low side
- 冷凍サイクルの圧縮機吐出側(高圧)と吸入側(低圧)の圧力。マニホールドゲージで測り、外気条件に対する適正範囲とバランスで異常を読み取る。
- 過熱度(スーパーヒート)Superheat
- 蒸発温度と吸入管の実測温度の差。冷媒が蒸発器で十分に気化しているかの指標。大きすぎれば冷媒不足や膨張弁の絞りすぎ、小さすぎれば液バックのおそれ。
- 過冷却度(サブクール)Subcooling
- 凝縮温度と液管の実測温度の差。冷媒が凝縮器で確実に液化しているかの指標。小さければ冷媒不足、大きければ過充填や凝縮不良を疑う。
- 膨張弁(電子膨張弁)Expansion valve
- 高圧の液冷媒を絞って低圧にし、蒸発器へ送る量を調整する部品。電子式は基板からの信号で開度を変える。不良や詰まりは冷えない・凍結の原因になる。
- 四方弁4-way valve
- 冷媒の流れる向きを切り替えて冷房と暖房を切り替える弁。室外機に内蔵。切替不良や内部漏れがあると、冷房・暖房のどちらかが効かない・能力が出ないといった症状になる。
- 熱交換器(コイル)Heat exchanger
- 冷媒と空気の間で熱をやり取りする部品。アルミのフィンと銅管で構成される。室内機側は蒸発器(冷房時)、室外機側は凝縮器として働く。汚れ・つぶれ・腐食が能力低下や漏洩の原因になる。
- アキュムレータAccumulator
- 圧縮機の吸入側にある容器で、液のままの冷媒が圧縮機に入らないよう一時的にためて気化させる。液バックから圧縮機を守る役目。
- 液バックLiquid back
- 気化しきらない液冷媒が圧縮機に戻る状態。圧縮機は液体を圧縮できないため、弁や軸受の損傷につながる。過熱度の不足として現れる。
- ドレンDrain
- 冷房時に熱交換器で結露した水と、それを排出する系統(ドレンパン・ドレンポンプ・ドレン配管)。詰まりやポンプ不良が室内機からの水漏れの主な原因。
- フロートスイッチFloat switch
- ドレンパンの水位を検知するスイッチ。水位が上がると運転を止めて水漏れを防ぐ。汚れで固着すると誤作動や検知不良を起こす。
- サーミスタThermistor
- 温度で抵抗値が変わるセンサー。吸込み・吹出し・配管・外気などの温度を基板に伝える。断線・短絡・値のずれはエラーコードや制御の異常として現れる。
- インバーターInverter
- 圧縮機やファンモーターの回転数を電気的に変えて能力を調整する装置。基板・パワーモジュール(IPM)で構成され、過電流・過熱・電源異常の保護機能を持つ。
- エラーコード(点検コード)Error code
- 機器が異常を検知して保護停止したときにリモコンや基板に表示する記号。意味はメーカー・機種で異なる。コードは原因の手掛かりで、故障部品や費用はコードだけでは確定しない。
- パッケージエアコン(PAC)Packaged air conditioner
- 店舗・オフィス・工場向けの業務用エアコンの総称。天井カセット形・天吊形・床置形などがあり、1 台の室外機に 1〜数台の室内機がつながる。
- ビル用マルチVRF / VRV
- 1 系統の室外機に多数の室内機を接続し、冷媒の流量を部屋ごとに制御する業務用空調。ダイキンの VRV、三菱電機のシティマルチなどが代表例。通信・アドレス設定のエラーが特有。
- 天井カセット形Ceiling cassette
- 天井に埋め込み、化粧パネルの吹出し口から 4 方向などに送風する室内機。ドレンポンプを内蔵する機種が多く、水漏れの相談が多い形式でもある。
- フロン排出抑制法F-gas regulation (Japan)
- 業務用の空調・冷凍冷蔵機器(第一種特定製品)の管理者に、簡易点検・定期点検・漏洩時の修理・記録の保存などを義務づける法律。漏洩を修理せずに冷媒を充塡することは原則禁止。
- 第一種特定製品Class 1 specified product
- フロン排出抑制法の対象となる業務用のエアコン・冷凍冷蔵機器。家庭用エアコンや自動車用エアコンは含まれない。
- 簡易点検・定期点検Simple / periodic inspection
- 簡易点検はすべての第一種特定製品で 3 か月に 1 回以上、管理者自身でも行える目視点検。定期点検は圧縮機定格出力 7.5kW 以上の機器で、専門知識を持つ者が 1〜3 年に 1 回以上行う点検。
- 気密試験(窒素加圧)Pressure test
- 配管に窒素を充塡して圧力をかけ、時間をおいて圧力低下がないかを確認する試験。冷媒漏れの箇所特定や、修理・施工後の確認に使う。
- 真空引きEvacuation
- 冷媒を充塡する前に、真空ポンプで配管内の空気と水分を抜く作業。残った水分や空気は能力低下・高圧上昇・部品の腐食の原因になる。
- マニホールドゲージManifold gauge
- 高圧側と低圧側の圧力を同時に測るための計器。冷凍サイクルの状態把握、冷媒の充塡・回収、真空引きに使う基本的な測定器。
- クランプメーターClamp meter
- 電線をはさんで電流を測る計器。圧縮機やファンモーターの運転電流を定格値と比べ、過負荷や圧縮不良、相の不平衡を見つける。
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