水はどこから来るのか
冷房中の室内機では、熱交換器の表面に空気中の水分が結露し、ドレンパン(受け皿)に集まります。天井カセット形などではその水をドレンポンプで持ち上げ、ドレン配管で屋外や排水口へ流します。水漏れは、この「受ける・運ぶ・流す」のどこかが滞ったときに起きます。
主な原因
| 原因 | 起きやすい状況 | 見分けの手掛かり |
|---|---|---|
| ドレン配管・ドレンパンの詰まり | 汚れ(スライム・ほこり・カビ)の蓄積。長期間の清掃なし | 運転中にじわじわ漏れる。ドレンパンに水がたまっている |
| ドレンポンプの不良 | 経年劣化、異物のかみ込み | 運転音の変化(ポンプの音がしない・異音)。エラーコードで停止することが多い |
| フロートスイッチの不良 | 汚れの付着、固着 | 水位が上がっても停止しない、または水がないのに停止する |
| 室内機・配管の傾き | 施工後の経年変化、天井の歪み | 特定の位置からだけ漏れる。片側にだけ水がたまる |
| 断熱の不良による結露 | 配管やドレンホースの断熱材の劣化・はがれ | 配管の途中や天井裏から水滴。湿度の高い日に多い |
| 熱交換器の凍結と解凍 | 冷媒不足、風量不足(フィルター詰まり)、低温環境での冷房 | 停止後にまとめて水が落ちる。氷が付いていた形跡 |
詰まりの前に出るサイン
- 運転中にポンプの作動音が長く続く、または途切れ途切れになる
- 吹出し口付近にカビ臭・下水のようなにおいがする
- 化粧パネルやドレンパンのふちに水跡・汚れの線が付く
- 天井材にうっすらとシミが出る(天井裏で漏れている)
- ドレン系統のエラーコード(ダイキン A3・AF、三菱電機 P5、東芝 P10、パナソニック P10・P11、三菱重工 E9 など)で止まることがある
これらは「詰まりかけている」段階のサインです。この時点でドレンパンと配管の洗浄、ドレンポンプとフロートスイッチの点検をすれば、営業中の水漏れや天井の損傷を防げます。
発生のタイミングから見分ける
| いつ漏れるか | 考えやすい原因 |
|---|---|
| 冷房運転中に連続して | ドレン配管の詰まり、ポンプの能力低下、傾き |
| 停止した直後にまとめて | 熱交換器の凍結(冷媒不足・風量不足)が解けた水、ポンプ停止後の逆流 |
| 湿度の高い日だけ | 配管・ホースの断熱不良による結露 |
| 雨の日・暖房時 | ドレン以外(屋根・外壁からの浸入、冷媒配管の貫通部)の可能性 |
水漏れを見つけたら
- 漏れている位置と、運転中か停止後かを写真・メモで残す
- 下にある機器や商品を移動し、水を受ける
- エラーコードが出ていれば表示どおりに記録する
- 可能なら運転を止める(運転を続けると漏れ続ける)
- 天井材が濡れている場合は、電気設備への影響があるため触らずに相談する
洗浄で直る「詰まり」と、部品交換が必要な「ポンプ・スイッチの不良」、再施工が必要な「勾配・断熱の問題」では対処が違います。現地でドレンパンの水位、ポンプの作動、配管の流れを確認してから作業内容をご説明します。
